FIRST IMPRESSION OF NEPAL
この国に入ったのは7月の終わり頃。
チベットの田舎から国境までは、外国人の滞在が許可されていない地区だったから
中国人に助けられ、中国人のフリをしながら国境までたどり着いた。
国境を越えると、町の色も、人の顔も、食べているものも一変した。
さっきまで話してた言葉が通じなかった。
紙幣も変わり、金銭感覚が全くわからない。
中国やチベットでは、多少なりとも同じ顔をしていたから
自分が外国人であることをあまり認識していなかった様に思う。
ここでは、思いっきり外国人。
そしてお金を持っている日本人だと分かったら、狙われる。。。
そんな危機感をよそに、辿り着いた温泉町の人々は旅人に無関心。
レストランも閉まっていて、食にありつく為に必死にネパール語を覚えた。
‘ネパリ カナ カナ ツファンツ’(ネパールごはんが食べたい)
辺りにたむろってる老人や、洗濯してるおばちゃんなど
あたりかまわず話しかけたら色んな人がやって来て、
相談して一軒のお店を開けてくれた。
まだ夕方の6時なのに、って思って食べてたら
7時半頃、他のお店が開きだした。
この村の人達の晩御飯が遅いだけだったんだ。
でも心細くなっていた私をあったかい気持ちにさせてくれたのは、
やっぱり人の心だった。
タトパニの皆さん、どうもありがとう。