わたしがあなたに触れることで伝わる何かが、ひとつのMOVEMENTになるように...
あの頃は、視界に入ってくる自然に、同化していたように思う押し迫ってくるようでいて、同時に体から広がっていくような感覚があった
いつからか、景色は脳でただ認識されるだけの信号となり、心に直接触れなくなった
大切なものをどんどん通過して、歩くようになっていた
足に触れる冷たい水の流れと、木々の隙間からキラキラこぼれる光風の音、土の湿り気、お腹へと下ってゆく呼吸
わたしがわたしである意味は、ここにあった
個性や主張は必要なく、ただ、五感を通して感じた先に本当のわたしの姿が見えた