November 17, 2011
CHIHIRO
わたしの名前の由来は、画家の岩崎ちひろからきている
父がちひろのファンで、私にアーティストになって欲しかったみたい
そんな理由でついた名前だけど、けっこう気に入ってる
今回、安曇野ちひろ美術館にきて、彼女が生涯をかけて描き続けた世界を知り、
改めて、父がわたしにこの名前を授けた本当の意味に出会えた
東京で暮らしていたちひろは、幼少の頃から家族で穂高を登ったり自然と触れ合うことが多かった
思春期には東京大空襲を経験し、戦時中は満州にも渡っている
戦後、画家として生きていく覚悟をした彼女は、こどもや自然を描くようになった
「こどもの愛らしさや自然の中にある美しいものが本当に好きでね、
それらを奪ってしまう戦争には憤りを感じるの」
ベトナム戦争の頃、戦火の中で命を落としていった子どもたちを描き、
平和を訴え続けたちひろはインタビューでそう答えていた
子どもの目の輝きは世界共通で、その瞳が見つめた先にある未来を守りたい
平和を心底願ったちひろが何故子供を描き続けたのか..、初めて知った
父はそこにある彼女の信念を私に受け継いでほしかったのかもしれない...