November 18, 2011
Work together for a living
北アルプスを望む南小谷という山里に、心身の様々なハンディキャップを抱えてやってきた人々が協力して営むコミュニティがある
農業や家畜、工芸などで生計をたて、まるで大家族のように生活を共にしている
毎日の仕事は朝礼で、まずその日にやる仕事を話し合い、次に一人一人が自ら何をするか決める
そこにはグループを仕切る人もいなければ役職もなく、全員が対等だった
ケンカもよくしているみたいだが、笑いのたえない毎日が繰り広げられる
現代資本主義社会において私達は常に見えない競争を強いられている
競争で勝ち続けようとする限り、その影では敗者を生み出し
そうして社会についていけなかった人は知らない間に光の届かない世界に追いやられていく
私は今まで、生まれつき身体に障害のある人や偏差値で切り落とされた人達を差別してきたように思う
意図的にではなく自然に、普通の人とそうでない人に分けてきた
でもここには「普通」なんていう概念や境界線はなく、それぞれの個性をお互いに受け入れ、みんなが自分らしく過ごしていた
だから私も最初から自然体でいることができた
帰りの電車の中、私はふとエサレンで感じた親近感と同じものをここでも感じていたことに気がついた
もう既に出会ったことがあるような気がする、というあの感覚
お互いが飾ることなくありのままの自分自身で出会った時ほど、もしかしたらそう感じるのかもしれない
自然に包まれたゆっくりとした時の流れの中で、人間らしさがまぶしかった
「人間、ともに生きよう」 ( 共働学舎 宮嶋眞一郎 )
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