December 21, 2009



10代の頃、海を渡って出会った「主張する」という文化は
私にとって、衝撃的だった

YESとNOをはっきり言える欧米人に対し
曖昧に笑みを浮かべてNOを言う日本人は
気が弱く、情けない民族だって感じていた

建前と本音があることに違和感があったし、
私を気遣った友達の遠回しな表現が煩わしかった

言いたいことをはっきり言えることが、優越だった

自分を表現できることと主張することを
同じことのように思っていたのかもしれない


時が経って、ふと、
その曖昧さが日本人の長所であることに気付く

相手を尊重し、調和を好む
この国独自の歴史から育まれた感性

「繋がり」を大切にするからこそ、気持ちをストレートに伝えない
聞く側もきっと、相手の思いやりの心を汲み取ることができた

今はそんな曖昧さが誤解を招いて、友情までもがリセットされてしまう
思いやりや繋がりが稀薄になってしまった時代..

もう一度見直したいね
私たちの土地に伝わるこの言葉の意味を

「和をもって貴しとなす」