March 31, 2011

いつも何度でも

呼んでいる胸のどこか奥で
いつも心踊る夢を見たい

悲しみは数えきれないけれど
その向こうできっとあなたに会える

繰り返す過ちのそのたび人は
ただ青い空の青さを知る

果てしなく道は続いて見えるけれど
この両手は光を抱ける

さよならのときの静かな胸
ゼロになる体が耳を澄ませる

生きている不思議死んでゆく不思議
花も風も街もみんな同じ


呼んでいる胸のどこか奥で
いつも何度でも夢を描こう
悲しみの数を言い尽くすより
同じくちびるでそっと歌おう

閉じていく思い出のその中にいつも
忘れたくないささやきを聞く

粉々に砕かれた鏡の上にも
新しい景色が映される

始まりの朝の静かな窓
ゼロになるからだ充たされてゆけ

海の彼方にはもう探さない
輝くものはいつもここに
わたしの中に見つけられたから


(song by 覚和歌子 / picture by いろとかたち)