September 1, 2007




今を生きると言う事

誇らしげに咲くその花は色鮮やかで可憐でとても美しく、
これからその手をひらこうとしている蕾もまた
未来の希望に満ち溢れた可愛らしい姿をしていた。

そしてここにはもうひとつ。
あるがままに生き抜いている美しい力があった。
朽ち行くこの命も、今、この瞬間を感じていた。

友達が母親を思い病で無くした3年前の初秋、
力強く最後まで生き抜いた愛する母親を看取った後に
枯れた数本のヒマワリの姿を見て言った。

咲き終わった花が、
こんなに美しいなんて
知らなかった


枝も葉も茎も花も全て、干からびた茶色いヒマワリは
太陽の花であった事を想像する事すら出来なくなって
まるで力を無くし、うつむいている人のようだった。

でもそこには、今を生き続けた証しとして残った
かけがえの無いものが存在していた。
百を越えるほどの種として、喜びが存在していた。

今この一瞬を、あるがままに