January 11, 2008

Deep River



This river is our mind.
If we lost the river,
we'll surely lose our mind,too.


近代化の波が押し寄せても
このバラナシという町は変わらない。

デリーやムンバイでは
女性がサリーを着なくなり、
美白化粧品の売れ行きは右肩上がり。
携帯が鳴り響く喧騒の中、
ビジネスマンは先を行き急ぐ。
どの国も呑まれてしまったこの西欧化の波に
インドの文化もまた流されようとしている。

でも、ここバラナシは違う。
母なるガンジスの流れと共に生活がある。

人々は情報に流されるのではなく、
この川の流れの一部となって
変わらない毎日を送る。

いつかまたここを訪れた時、
火葬場の煙が青空へすい込まれていく傍らで
人々は沐浴をし、チャイをすすり、
オレンジ色の花とロウソクを川に流し、
洗濯石に布を叩きつけ、
凧揚げとクリケットと
ボート漕ぎの客引きの声と
変わらないままの景色が、
鐘の音と共に、
私のカラダに響いてくることを、
この川が約束してくれるのを感じていた。