December 7, 2012

種の大切な話



私たちが毎日食べている野菜は、1粒の種からできます

1粒のタネは翌年100粒となり、その翌年には10000粒になります
大地にタネをまけば私たちは飢えを凌ぐことができ、自然は無限に人々を養ってくれるのです


でも人口が増加したこの地球では、食糧をお金に換算して儲けようとしてる人々もいます

ある人は、虫が食べることのできない野菜のタネを作りました
ある人は、特定の農薬しか効かない野菜のタネを作りました
またある人は、野菜がとれてもタネがとれない、人でいう不妊症のタネを作りました
そしてとうとうある人が、自殺してしまうタネをも作ってしまいました


種はもともと、花粉の交配によって、徐々に雑種になってゆきます

風や虫たちは、純粋な花粉だけを選ぶことはできません

だからいつの間にか、ある人の欲のために不自然に作られた種のDNAが
先祖代々受け継がれてきた日本のタネに交わってゆくのです

不自然な種からできた野菜を、見た目で分かる人はいません
不自然な野菜はもう、私たちの食卓にならんでいるかもしれません



「 種を守る 」


これから私たちにできる大切な役割...、それはこのことを多くの人に知ってもらうことです
そして自分の食べる野菜を自給し、自然の種を残していくことです






今年わたしは仲間と安曇野で、シードバンク(種センター)を建てました

ここでは、日本のタネを次の世代に残すために、各地の種が保管される予定です
主に日本古来から伝わる在来の種とタネ屋さんが自然改良した固定種が保管されます

種は、翌年、より多くのタネを返すというペイフォワードの形で利用することができます
多くの人との繋がりが種を通じて広がっていくことでしょう


今週末安曇野で、このシードバンクをスタートさせるイベントがあります
そしてパーマカルチャー塾今年最後のギャザリングもありますので、是非来てください!

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