September 8, 2014

imagin

自然の美しさに心奪われる時、
わたしを形容するフィルターは
剥がれ落ちてゆく

わたしのカラダは砂のように風に舞い、
誰のものでもないあるがままの心だけが残る

そして世界のどこかに
もうひとりの自分がいるのを想像する

わたしは今、まさに戦地で誰かに銃口を向けている
アイデンティティを消し、情け容赦なく敵をひとり殺す
ズドンと鳴り響く衝撃が心の奥深くに刻まれる
敵の目から光を奪い、
わたしの目の光も消えた

戦場の朝焼けは美しかった
その燃えるような空に包まれ
わたしの目から涙が落ちる

わたしの心はどこへ行ってしまったのだろう

日本にいるもうひとりの自分へ
例え国家が戦争を選んだとしても
戦わず、平和に続く道を進んでいってほしい