April 11, 2017

井の中の蛙

蛙は決して退屈ではなかった

静けさの中、眩いばかりの光の帯が
このカラダに降り注ぐのを感じていた

季節が巡ることを知っていた
雨が奏でる心地よい音楽や
風の言葉を知っていた
闇の中に平穏があるのを知っていた
蛙は、蛙であることが嬉しかった


「 井の中の蛙大海を知らず
          されど空の深さを知る 」