November 28, 2007

砂漠の色







太陽が大地にゆっくりと吸い寄せられ、
その姿の中に炎のグラデーションがあった。

赤く熱く燃えていた。

何年か前に出会った旅人が太陽って雲にしか沈まないって
言ってたのを信じてたのに、あっさり土の向こうへ行ってしまった。

乾燥した空の青がこころを沈め、透明にする。

生まれてはじめての見る地平線の前で
映像が心に刻まれていくのを感じていた。