January 12, 2013



眠い目をこすりながら、バイクタクシーをつかまえる

Where are you from?
Japan, and you?
Timor !

一瞬にして目が覚める
私が今、一番興味のある国だ

ティモールは、インドネシア諸島の小さな島で、10年前までインドネシアと独立戦争をしていた
インドネシア軍は当初、半月もあればティモールが手に入るであろうと考えていたが、
その戦いは十数年と続き、島のほとんどの人は無抵抗で殺された
しかし、彼らは降伏することなく、独立を果たす
大地との繋がり、そして人との繋がりが、彼らの原動力になっていたという

バリ島にはジャワやロンボク島から出稼ぎに来ている人が多くいるが、まさかティモールから来ているとは...
少し複雑な思いだったけど、彼の瞳はクタにいる客引きとは違った


時々、ジョンレノンのいう One World について考える

グローバル化されていく地球は、みんなを同じ土俵に乗せて競わせ、飽和させていく
同じ服を着て、同じものを食べて、同じ生活をするよう仕掛ける
私たちは個性を捨て、隣の人に負けないように生きるようになる
アメリカを目指し、アジアで一番でいようとする

私の服を作っているのは中国人
それは単に賃金が安いからであり、私が作り手の個性を選んだわけではない

TVで、「中国が成長したら、服やモノを誰が安く作るのか?」という言葉を耳にした
新興国の勢いをビジネスでしか捉えられなければ、この先ジョンレノンの理想の世界が来ることはない

お金の価値が一定になる世界を私は見てみたいと思う

中国人の賃金も、アメリカ人の賃金も、私の賃金も同じ
フェアな時代

競争など必要とせず、武器も戦争もいらない


世界中の個性が光り輝き、混ざり合う

ゆったりとした時の流れにやっと心が調和する

そして満たされた心は、この星に広がっていく